【絵本】わすれないでね ずっと だいすき
¥1,760
おばあちゃんと孫のかけがえのない愛の物語
「わたしったら、どうして じぶんの まごが わからなくなったり するのかしら。」
「ぼくが だれでも べつにいいよ。
おばあちゃん、ぼくのこと すき?」
「ええ、ことばでなんて いえないほど。それを わすれないでね。」
5歳の少年と、5分前のことを忘れてしまうおばあちゃん。
少年は、おばあちゃんのそんな様子をまったく気にしません。
年齢とともに、あらゆる能力が失われはじめたとき、人間の心に最後に残るものは?
実話に基づき生まれた本書は、人間にとって、一番大切なことを教えてくれます。
前向きな気持ちになり、勇気をくれる一冊です。
おススメ年齢:4歳~大人
著・文・その他 ジーン・ウィリス
監修 筧 裕介
翻訳 前田まゆみ
イラスト ラケル・カタリナ
出版社(メーカー名) 小学館
本体価格(税抜) ¥1,600
発行日 2022/09/05
頁数 32
サイズ(mm) 縦219 × 横254
【編集担当からのおすすめ情報】
初めてこの話を読んだとき、その愛情の深さに涙が出ました。
人間からあらゆることを削ぎ落としたとき、残るものって何でしょう。
この絵本には、人間の深い精神性が描かれていて、
もしも社会とのつながりがなくなったように感じたとしても、
大切な人を「ぎゅっ」としたくなる気持ちというのは、決してなくなるものではないのだろうと思います。
おばあちゃん、おじいちゃんが大好きな人、大好きだった人にぜひ読んでほしいです。
本書は、認知症の人と社会との関わり方について、大変詳しい筧裕介氏に監修をお願いいたしました。
筧氏は、デザイナーとして活躍する一方、慶応義塾大学大学院特任教授、issue+design主宰として、地域活性化や社会の課題を解決するプロジェクトに取り組んでいます。
その主な活動のひとつに、認知症の方が暮らしやすい社会を実現するための「認知症未来共創ハブ」があり、著書の『認知症世界の歩き方』(ライツ社)は、発行約15万部のベストセラーとなっております。
専門家の筧氏協力のもと、細部までこだわって編集いたしました。
作者のジーン・ウィリス氏は、出身国のイギリスで、300冊以上の本を出版する人気作家です。出版している絵本の多くが世界中で翻訳され、代表的な著書に『みんな、星のかけらから』(フレーベル館)があります。
絵のラケル・カタリナ氏は、スペイン出身のイラストレーターで、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展や、メキシコ、ポルトガル、スペインの展覧会で展示をする候補に選ばれる実力派です。
訳の前田まゆみ氏は、『だいすきだよ おつきさまにとどくほど』(パイ インターナショナル)の翻訳を手がけ、また著書に『翻訳できない世界のことば』(創元社)『オーリキュラと庭のはなし』(アリス館)など、自著も多数発表されています。
これらの素晴らしいスタッフとともに、編集いたしました。